
冬から秋にかけて栽培されることが多い「いちご」。その葉っぱや花を観察してみると、小さな虫が表面にびっしり張り付いていることがあります。花や実に寄生して汁を吸う「アザミウマ」です。「あれ?果実がなんだか茶色い…」。そんな時には要注意!すでにアザミウマの被害にあっている可能性が高いです!
今回は、このやっかいな害虫「アザミウマ」から守り、いちごを元気に育てる方法をお伝えします。
(虫の写真が出てきますので、苦手な方はご注意ください!)
概要
いちごに被害をもたらすのは、ミカンキイロアザミウマ、ヒラズハナアザミウマの成虫・幼虫です。ちなみにアザミウマは、「スリップス」とも呼ばれます。
成虫の体長は1~1.7ミリほど。どちらも細長い体をしています。ミカンキイロアザミウマの体色は、雌が黒色で、雄が明黄色。ヒラズハナアザミウマは、雌雄どちらも黒褐色の体をしているのが特徴です。

露地栽培では、春から秋まで発生し、夏には大量に発生することがあります。一方、施設内では、1年を通して発生しますので特に注意が必要です。
アザミウマはとにかく繁殖力が旺盛です。気温が高い夏場は、短期間に被害が広がるので気が抜けません!
また、狭いところを好むため、花などの隙間に隠れていることが多いです。花にふーっと息を吹きかけると、アザミウマが動き出すことがあるので一度試してみてください!
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被害
アザミウマは、いちごの花や果実に寄生し、汁を吸います。ミカンキイロアザミウマの場合には、葉を食害することもあります。生育にも大きな影響が出てきますので、早めに対策をしておきたいところです。

被害を受けたいちごの果実は、種の周辺が褐色になるのが特徴です。そして、アザミウマの食害を受けた果実は、見た目が悪くだけでなく、味も損なわれ、商品価値がガクンと落ちてしまいます。
アザミウマのタチが悪いのは、単に食害するだけで被害が収まらないところです。ウイルス病を媒介することでも知られているため、畑に寄せ付けないようにしっかりと予防することが大事ですよ!
予防
では、アザミウマの被害を未然に防ぐためには、どうすればよいのでしょうか。まず考えたいのが「予防」です。具体的な方法としては、以下の3つがポイントになりそうです。ぜひ試してみてくださいね!
1. 周辺の雑草を除去する
他の害虫対策と同じですが、アザミウマは周囲の雑草から移ってくることが多いです。そのため、畑の周りの雑草はこまめに取り除くようにしましょう。そもそもアザミウマが増えない環境を作ることが大事です!
2 .目合い0.8mm以下の赤色ネットで侵入を防ぐ
アザミウマは体長1ミリとかなり小さく、体も細長いため、通常の防虫ネットでは、目合い0.4ミリ以下の細かい網目が必要と言われています。
しかし、赤色ネットを使うとアザミウマの眼からは内側の植物が見えなくなるため、網目0.8mmでも被害を抑えられるようです!ぜひ試してみてください!
3. シルバーマルチを敷く
アザミウマは反射光を嫌います。そのため、植え付けの際にシルバーマルチを使うと、畑に寄ってくるアザミウマを減らすことができます。
対策
次に、対策について詳しく見ていきましょう!
1.粘着テープにくっつけて退治
アザミウマは黄色や青色が大好き!この色の粘着シートを畑に吊り下げておけば、被害を抑えることができます。
2.農薬を散布する
プロの農家さんが使うような農薬を使うのも方法の一つです。アザミウマに有効な農薬として、家庭菜園向けで使いやすいのが「家庭園芸用マラソン乳剤」です。アザミウマの発生が多発しそうなら、早めに使用を検討してみてください。
なお、薬剤は、同じ系統のものを連続して使用するのはやめましょう。必ず他の系統とローテーションし、耐性を持つ虫が出ないようにくれぐれも注意してくださいね!
アザミウマ類は、薬剤耐性がとても発達しています。十分な効果を得られない場合も考えられますので、あくまで農薬の散布は最終手段と考え、できるだけ予防に重点を置いた対策をするようにしましょう!
まとめ
アザミウマはとても小さくて見つけにくいだけでなく、他の病気などもまき散らすとても厄介な害虫です。
ただ、数が極端に増えなければ、そこまで被害は大きくならないはず。粘着テープなどの資材をうまく使いながら、まずは予防に重点を置いて対策をしていきましょう!
厄介な虫と戦いながらいちごを元気に育て、春先にはおいしいいちごをたくさん収穫してくださいね!
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