いちご|ゴマみたいに小さな厄介者|アブラムシ

冬から秋にかけて栽培されることが多い「いちご」。その葉っぱをよく観察してみると、小さな虫が表面にびっしり張り付いていることがあります。これは、害虫の代表格「アブラムシ」が悪さをしているサインです。今回は、いちごの大敵であるアブラムシの発生を防ぎ、元気に育てる方法について詳しくご紹介します。
(※虫の写真が出てきますので、苦手な方はご注意ください!)

概要

アブラムシは、成虫・幼虫ともに、いちごの葉っぱや果実を食べます。アブラムシと一口にいっても、いくつかの種類がいて、なかでもいちごに寄生しやすいのは、ワタアブラムシ、モモアカアブラムシ、イチゴケナガアブラムシなどです。

体の色は、アブラムシの種類によってさまざまです。薄い黄色のものもいれば、緑色、灰色をしているものもいます。また、体の大きさは、0.5ミリから3ミリほど。ゴマみたいな大きさなので、葉っぱなどをよく観察しておかないと見落としてしまうかもしれません。

いちごの葉裏にびっしりと付いたアブラムシ

アブラムシが大量に発生すると、葉っぱの表面がテカリのある分泌物で覆われ、触るとベトベトした状態になります。また、白い抜け殻がたくさん見つかるのも特徴です。こうなったら大変です!いちごの生育に悪影響が出てきてしまいます。

被害の様子

サイズがとても小さいので甘く考えがちですが、くれぐれも油断は禁物です。

アブラムシは、葉や花、果実に寄生し、その汁を吸います。たっぷり汁を吸われたいちごは、葉っぱや果実の育ちが悪くなります。さらに、分泌物で覆われた葉っぱに煤(すす)が発生することで、生育が阻害されてしまう可能性もあるのです。

分泌物で覆われて煤(すす)が発生したいちごの葉

アブラムシが大変な厄介者だということがよくお分かりいただけたでしょうか。

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予防

では、アブラムシの被害を防ぐためには、どうすればよいのでしょうか。まず考えたいのが「予防」です。具体的な方法としては、以下の3つがおすすめです。

1.目合い0.6㎜以下の防虫ネットを使用し、侵入を防ぐ

アブラムシの体長は0.5ミリ~3ミリ程度です。そのため、目合い0.6㎜以下の極小網目の防虫ネットを使えば、アブラムシの侵入を防ぐことができます。

2.枯れた葉や古い葉を取り除き、風通しを良くする

アブラムシが大量発生する原因の一つに、通気性の悪さがあります。そこで、いちごの枯れた葉や古い葉をこまめに取り除き、通気性の良い状態を保つようにしましょう。

3.木酢液を散布する

アブラムシは、木酢液が出す香りが苦手だと言われています。そこで、適度に薄めた木酢液をスプレーなどで散布しておけば、香りを嫌がるアブラムシが近づきにくくなります。

発生後の対策

十分な対策をしたけれど、アブラムシが発生してしまった…! そんな時にはどんな対策を講じればいいのでしょうか。アブラムシが発生した時には、以下の3つの方法で撃退するのがおすすめです。

1.粘着テープを使い、手で駆除する

アブラムシを発見したら、手でこまめに駆除しましょう。葉などを傷つけないように丁寧に手で取るのが一番です。ただ、すでに大量のアブラムシが発生していた場合、かなり骨の折れる作業になりそうです……。そんな時は、専用の粘着テープなどを使うと便利ですよ!

2.天敵を待つ

アブラムシには「テントウムシ」や「寄生バチ」といった天敵が多くいます。テントウムシや、寄生バチの”まゆ”を見つけたら、大切にしてあげましょう。周囲に天敵がたくさんいれば、アブラムシを退治してくれるので、大量発生していちごに被害が出る心配も少なくなるでしょう。

3.農薬を使う

家庭菜園をしている方の中には、農家さんが使う農薬はできるだけ避けたいという方も多いでしょう。そんな方は、以下の園芸用薬剤を使うのがおすすめです。

この薬剤は、化学殺虫成分を含まず、デンプンの粘着効果を使ってアブラムシの気門をふさいで窒息させる薬剤です。環境にやさしく有機農産物にも使うことができます。

まとめ

アブラムシは、ウイルス病を媒介することでも知られています。いちごが複数のウイルスに感染してしまうと、葉っぱが黄色に変色したり、ねじれたりする症状が現れ、果実が小さくなる可能性も。油断せず十分な対策を講じておけば、きっと美味しいいちごがたくさん実ると思います!(^^)

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