
冬から秋にかけて栽培されることが多い「いちご」ですが、「あれ?なんだか葉っぱが変形して育ちが悪くなった…!」という経験をお持ちの方はいませんか? もしかしたらそれは「萎黄病」が原因かもしれません!
今回は、いちごの株の生育が悪くなる「萎黄病」の発生を防ぎ、元気に育てる方法について詳しくご紹介します。
概要
萎黄病は、カビの一種である「Fusarium oxysporum」によって引き起こされる病気です。
25℃以上で発生し、30℃以上になると多発します。ただし、猛暑などでものすごく高温になると、逆に症状が弱まる傾向にあるようです。
やっかいなのは、土壌中で菌が4~5年生存すること。土の中に残っていた菌が悪さをし、根から感染していきます。また、親株からランナーを通して子株に感染していきます。

どうでしょう? 一度発生するとその後が大変なのがよーく分かりますよね?
被害
萎黄病にかかると、はじめは新葉の1~2葉が黄緑色に変色します。そして、写真のように健全な葉と比べて明らかに萎縮して舟形になります。

その後、生えてくる葉は、すべて奇形かつ萎縮した状態になり、株全体がとても小さくなってしまうのです!
ひどい場合には、株全体が枯れることもあります。発病した株のクラウンを切断すると、導管が褐変しているのも特徴です。
萎黄病を発病した後は、着果や肥大が悪くなり、収量が減少します。病気が出てくる前にしっかりと予防したいところですね!
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予防
萎黄病の被害を防ぐためには、しっかりと予防をすることが大事です。具体的には、以下の2つのポイントに気を付けて対策するようにしましょう!
1.土壌消毒を行う
過去に萎黄病が発生した土壌には、どうしても原因となる菌が残っています。そこで、太陽熱などを利用してしっかりと土壌消毒を行うようにしましょう!
2. 連作を避ける
去年萎黄病が大量発生した畑には、発生源となる病原菌がたくさん残っています。温かくなると眠っていた萎黄病が大量発生!…なんてことにならないよう、できる限り別の圃場を使って栽培するようにしてください。
対策
萎黄病が発生してしまったら、どのように対策を講じればいいのでしょうか? 具体的には、以下の2つの方法で対策するのがおすすめです!
1.発生した株を除去する
萎黄病が出た株から周辺に病気が広がります。そのため、病気が発生した株はすぐに除去しましょう。
2.農薬を散布する
被害が広がって大変なことになりそうなら、早めの農薬散布を検討しましょう。予防効果を発揮する「トップジンM」や「ベンレート水和剤」などを試してみるのがおすすめです。
なお、薬剤を使う際は、必ず他の系統とローテーションして耐性菌の発生を防ぐようにしてくださいね!
まとめ
萎黄病の対策は、原因となる菌が土の中に数年にわたって残り続けるため、前年に病気が発生した場所を避けて輪作することが何より大事です。
無農薬にこだわりがないのであれば、農薬で早めに対策することも念頭に置いておきましょう。予防効果のある農薬を散布して対策しておくといいかもしれませんね!
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