
3月下旬〜4月にタネを播き、収穫できるのは11月下旬〜2月頃と、野菜の中でもかなり栽培期間が長い「ネギ」。特に冬場に葉っぱを観察していると、白くて大きい斑点のようなものが出てくることがあります。こんな症状を見つけたら「白色疫病」を疑ってみた方がいいかもしれません。
今回は、暖冬の年に多発しやすい白色疫病の発生を防ぎ、ネギを元気に育てる方法について詳しくご紹介します。
概要
白色疫病は、カビの一種である「Phytophthora porri」による病気です。
ネギだけでなく、ニラやラッキョウ、タマネギなどにも発症する、なかなか厄介な病気です。これらの野菜を一緒の畑で育てているとしたら要注意かもしれませんよ!
最も病気が出やすい時期は、晩秋から早春にかけての寒い時期。平均気温が12~13℃くらい、雨が多い条件で多発するため、寒い冬よりもむしろ温かい冬に発生しやすいのが特徴です。
「今年は暖冬になりそう」という時には、早めに対策を練っておいた方がいいかもしれませんね!

また、他の病気にも言えることですが、排水不良、窒素過多などが重なれば、病気のリスクはさらに高くなります。
被害
次に、どのような被害があるのかを見ていきましょう。
白色疫病になったネギの葉は、まずはじめに薄緑色に変色します。そこから次第に白い斑点になっていきます。やがて葉っぱの全体に広がっていき、最終的には病斑によって葉が折れ曲がることが多いです。
葉っぱの枯れと見分けがつきにくい病気ですが、ポイントとなるのは、病気になっている斑点と、健康な部分との境目がはっきりとしていることです。

両者を見比べてみると、病気とそうでない部分の葉っぱが明瞭に区別できるのが白色疫病の特徴です。この見分け方を参考に、冬場の畑で葉の表面をじっくり観察してみてくださいね!
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予防
白色疫病の被害を防ぐためには、しっかりと予防をすることが大事です。具体的には、以下の3つのポイントに気を付けて対策するのおすすめです。
1. 水はけを良くする
水はけが悪い場所で発生しやすい病気です。そのため、水はけがよい畑を選んだり畝を高めにしたりするなど、水はけの良い状態を保ち、カビが住みにくい環境をつくることが大事です。
2. 肥料過多にならないように施肥を調整する
肥料は多すぎても少なすぎてもいけません。白色疫病に限らず、窒素が多くなると病気の発生が増えますので、特に病気が発生しやすい時期の追肥は、ネギの成長をきちんと見ながら適切に行うようにしましょう。
3. 過去に多発した畑での栽培を避ける
過去に白色疫病が大量発生した畑には、発生源となる病原菌がたくさん残っています。温かくなると眠っていた白色疫病が大量発生!…なんてことにならないよう、できる限り別の圃場を使って栽培するようにしてください。
対策
1.発生した葉を除去する
萎黄病を発病した株は周りの感染源になります。周辺の土と合わせて速やかに取り除くようにしましょう。
2.農薬を散布する
被害が広がって大変なことになりそうなら、早めの農薬散布を検討しましょう。
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なお、薬剤を使う際は、必ず他の系統とローテーションして耐性菌の発生を防ぐようにしてくださいね!
まとめ
白色疫病の対策は、水はけが良い畑を選び、前年に病気が発生した場所を避け、輪作を心掛けるようにすること。また、窒素過多の状態にならないように肥料に気を付けることが大事です。
無農薬にこだわりがないのであれば、農薬で早めに治療することも念頭に置いておきましょう。暖冬が発生しそうな時は、予防効果のある農薬を早めに散布して対策しておくといいかもしれませんね!
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