
3月下旬〜4月にタネを播き、収穫できるのは11月下旬〜2月頃と、野菜の中でもかなり栽培期間が長い「ネギ」。特に冬場に葉っぱを観察していると、白い小さな斑点がたくさん出てくることがあります。こんな症状が出ていたら、それは「ボトリチス葉枯病」を発症している重要なサインかもしれません…!
今回は、ボトリチス葉枯病の発生を防ぎ、ネギを元気に育てる方法について詳しくご紹介します。
概要
ボトリチス葉枯病とは、カビの一種である「Botrytis属」の5種類の菌が原因で起こる葉枯れ症状の総称のことです。
ちょっと難しい英文字が並びますが、「squamosa」が「小菌核腐敗病」、「cinerea」が「灰色かび病」、「alli」が「灰色腐敗病」、そして「byssoidea」が「菌糸性腐敗病菌」の原因となります。
これら4種類に「tulipae」という別の菌を加えた5種類が、ボトリチス葉枯病を引き起こす、というわけです。
ボトリチス葉枯病が主に発生するのは、晩秋から春にかけて。低温かつ湿度が高い状態が続くと徐々に拡大していきます。

被害
ボトリチス葉枯病が発生した葉っぱに見られるのが、たくさんの白い斑点。2~3ミリの小さな白い点がびっしりと表面に現れるのが特徴です。
最初のうちは「あれ、葉っぱが枯れたかな?」と思い、病気だと気づかないこともあると思いますが、そのうち大量の斑点が出てきて「これはおかしい…」となることが多いです。
表面に淡い褐色の病斑が出てきた後、次第に外葉から内葉に向かって腐敗し、それがさらに拡大して被害が大きくなっていきます。

>>もしかしたらと思った方はこちら!かんたんAI診断(無料)
予防
ボトリチス葉枯病の被害を防ぐためには、まず「予防」をしっかりしておくことが大切。以下の5つのポイントに気を付けて十分な対策をしておきましょう!
1. 水はけを良くする
ボトリチス葉枯病は、水はけが悪い場所で発生しやすい病気です。水はけがよい畑を選んだり畝を高めにしたりするなど、水はけの良い状態を保ち、カビが住みにくい環境をつくることが大事です。
2 .多肥によって発生しやすくなるので、肥料は適切に
肥料が多すぎると発生しやすくなります。特に病気が発生しやすい時期の追肥は、ネギの成長をきちんと見ながら適切に行うようにしましょう。
3 .枯れた葉や古い葉を取り除き、風通しを良くする
病気を引き起こすカビは、通気性が悪いと発生しやすくなります。そこで、ネギの枯れた葉や古い葉をこまめに取り除き、通気性の良い状態を保つようにしましょう!
対策
1.病斑の発生した葉を取り除く
ボトリチス葉枯病でできた斑点から、周辺に病気が広がってしまいます。そのため、病気が発生した葉はすぐに除去しましょう。
2.農薬を散布する
ボトリチス葉枯病は、5種類のカビによって引き起こされる病気のため、残念ながら原因の菌を特定するのが難しいです。また、すべてのボトリチス菌に一度に効果を発揮するような農薬もありません。
そこで、主な原因になることが多い「squamosa」や「cinerea」に効果のある「ベルクート水和剤」「メジャーフロアブル」「フロンサイド水和剤」「アミスター20」などの農薬を散布してみて、まずは様子を見てみましょう!
まとめ
ボトリチス葉枯病の対策は、水はけが良い畑を選び、窒素過多の状態にならないように肥料に気を付けることが大事です。
5種類の菌が原因となるため、農薬を使っても一度に退治できるわけではありません。主な原因となる菌に効く農薬を使ってみたり、寒い時期に雨が多いようであれば、予防効果のある農薬を早めに散布してみたりするといいかもしれませんよ!
写真から140種類以上の病害虫・生理障害をAI自動診断!
「野菜を植えたけど、いつの間にか枯れてしまった」。そんな時、じつは病害虫の被害に遭っていたかも(>_<) 早めに対策することで、無事に収穫までたどり着けるはずです!
ボトリチス葉枯病の他にも、ネギには多くの病害虫や生理障害があります。
判断に迷ったら、スマホで写真を撮るだけで、病害虫と対策がすぐ分かるアプリ”SCIBAI- サイバイ-”を無料ダウンロード!ネギをもっと元気に育てましょう。AI診断は11種類の作物に対応しています。
さらに、アプリを使うみんなのSNS投稿では、育て方のヒントが盛りだくさん!お悩み相談もできます。
